ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

はてなダイアリーから移行。元は読書メモ、今はツイッターのログ置き場。

読書

「美術手帖」2010年5月号は写真の特集

しっぽの先が白くただれて療養中だった黒出目金のクロ、ひれをすべてたたんで水槽の底で1週間ほどじっとしていたのだけれど、一昨日あたりから少しずつえさを食べ始め、今日はひれを広げて普通に泳いでいる。 よくがんばった。 「美術手帖」、5月号は写真界…

森まゆみ『東京ひがし案内』(ちくま文庫、2010年4月)

東京ひがし案内 (ちくま文庫)作者: 森まゆみ,内澤旬子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/04/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (7件) を見るぼくが生まれたのはお茶の水の順天堂大学病院で、4歳か5歳の頃まで飯田橋のあた…

古川緑波『劇書ノート』(筑摩叢書、1985年)

古川ロッパ/緑波という人は、現在に生きていたら、絶対にブログ書いてツイッターやっていたはず。『日記』もこの『劇書ノート』も、そういうのにぴったりはまる。 昭和13年から27年まで、読んだ演劇関係の本へのコメントを書き綴った「メモランダム」。ヨン…

いろいろ。

机の上にほぼ70センチは積み上がった書類やその他の紙類を少しずつ切り崩し始めたのだが、果てしない作業なのだった。授業が始まるまでにはなんとかしたいのだけど・・・。 読んだものいくつか。 ・藤原えりみ著、いとう瞳イラスト『西洋絵画のひみつ』(朝日出…

野口富士男『作家の手』(ウェッジ文庫、2009年12月)

春休みの娘と今年も近所の川へ桜を見に行った。 週末には満開になるだろう。桜祭りということで屋台なども出る。今日から4月。お約束通りの新年度風景である。仕事部屋の整理をなんとかやりとげて、授業開幕へ向けて準備を整えねばならない。 4月か・・・。 ウ…

平山蘆江『東京おぼえ帳』(ウェッジ文庫、2009年2月)

先に紹介した『演劇インタラクティヴ 日本×ドイツ』で、ぼくはドイツと日本で「国民国家」が成立するあたりにおける演劇の一側面、という感じの原稿を書いた。 「近代」とか「国民」とか「啓蒙」とか、大時代的でおおざっぱで大上段でなんだかな、というよう…

心が手痛い、じゃなくて停滞

夏休みや春休み、残り少なくなると、どうにも心と体が動かなくなってくる。 新たな始まりがいや、というのではたぶんない。 「家庭」に引きこもった、まったりした日常に、すぽりとはまり込んでしまうのだと思う。 書斎は書類と本とその他のがらくたで埋まり…

吉見俊哉/テッサ・モーリス−スズキ『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年2月)

天皇とアメリカ (集英社新書)作者: テッサ・モーリス-スズキ,吉見俊哉出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/02/17メディア: 新書 クリック: 23回この商品を含むブログ (19件) を見る天皇家へと向けられる視線が、あるいは天皇という存在の日本社会における立…

蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語 2』(メディアファクトリー、2010年2月)

日本人の知らない日本語2作者: 蛇蔵,海野凪子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/02/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 32人 クリック: 299回この商品を含むブログ (146件) を見るさて、息抜きにブログを書こう。 昨日の夜、風呂につ…

「PEN」3月1日号はキリスト教特集

おいおい、気がついたら2月はあと10日くらいしか残ってないじゃないか。2月ってちょっと反則。確定申告もあるし・・・。 雑誌「PEN」の最新号を買う。「キリスト教とは何か。」という特集である。読み応えというか、見応えというか、あり。たくさんの図版を…

雑誌拾い読み

肩の痛みはようやく治まった。しかし今日は寒くてまいった。まいってばかりだ。 サイモン・シン、『フェルマーの最終定理』をつい読み返しそうになって、必死で本棚に戻す。やることあるんだから、だめ。 しかしこの本、ほんとうにおもしろいのだ。けたはず…

サイモン・シン/エツァート・エルンスト『代替医療のトリック』(青木薫訳、新潮社、2010年1月)

肩の痛みはまだ続いているのである。まいった。 それでも最後の採点、終了。成績もつけた。ああ、やっと全部終わった。時間かかりすぎ。テスト、チューリヒについての文章中、Limmatstadtという単語が出てくるのだけれど、だれも訳せなかった。これはできな…

いろいろとりあえずメモ

「新潮」3月号。「小説家52人の2009年日記リレー」、おもしろかった。ひとり1週間ずつ、大江健三郎からはじまって古井由吉まで、リレー式に365日の日記。企画good。売れているらしい。それにしても、作家はみんな原稿ばかり書いているんだなあ。あたりまえだ…

フェスティバル/トーキョーの評が載っている雑誌を購入

ドイツ語圏の文学・文化研究というところにちょっとぶらさがって生きているわけだけれど、そのなかで演劇というジャンルを専門として選ぶというのは・・・よっぽど好きでないと、と思って躊躇するところがあるのだ。 あるいは、体力が必要。なにしろ、観に行か…

町田和彦(編)『図説 世界の文字とことば』(河出書房新社、2009年12月)

図説 世界の文字とことば (ふくろうの本/世界の文化)作者: 町田和彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/12/16メディア: 大型本 クリック: 30回この商品を含むブログ (14件) を見る河出書房新社の「ふくろうの本」シリーズの一冊。 世界にあるいろい…

国広哲弥『新編 日本語誤用・慣用小辞典』(講談社現代新書、2010年1月)

新編 日本語誤用・慣用小辞典 (講談社現代新書)作者: 国広哲弥出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/01/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (17件) を見る日本語の「誤用」、やってしまうのだ。これはもう、自分で気がついたらこ…

福井健策『著作権の世紀 ―変わる「情報の独占制度」』(集英社新書、2010年1月)

前回の話題とも関わるところの、著作権の話。 例の「グーグルブック検索」の問題にしても、テレビ放送の録画や音楽CDのコピー・コントロールの問題にしても、デジタルとネットの時代になって「著作権」というものが一般の人間にも日々関わってくるようにな…

小田切博『キャラクターとは何か』(ちくま新書、2010年1月)

キャラクターとは何か (ちくま新書)作者: 小田切博出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/01メディア: 新書購入: 7人 クリック: 157回この商品を含むブログ (34件) を見る「キャラクター」とか「キャラ」とかいったタームは、ここ最近のマンガやアニメ・文…

「NAVI」休刊、と。

二玄社発行の雑誌、「NAVI」が4月号で休刊、というニュースに驚く。 驚くが、しかし、ああやっぱり、という感もあり。 創刊から、ほぼ毎号買って読んでいたのだが、ここ数年はほとんど買ってなかった。 昨年末の、恒例の「○と×」の号は買った。編集長が交代…

本田和子『それでも子どもは減っていく』(ちくま新書、2009年11月)

「児童学」という分野の第一人者、本田和子の新しく出た新書を読む。それでも子どもは減っていく (ちくま新書)作者: 本田和子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/11/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (10件) を見る 「少子…

読みかけ大臣

さまざまなプレッシャーがかかり、読書のペースがめちゃくちゃになっているのである。逃避行動なので、きちんと読みたい本には手をつけられず、場当たり的な読書かつ読みかけのものばかりがたまっていく。読んでいる途中でいったんやめて仕事などして、さて…

渡辺公三『闘うレヴィ=ストロース』(平凡社新書498、2009年11月)

10月30日に、レヴィ=ストロースは亡くなった。100歳である。知的にも身体的にも傑出していたのだなあ。 内田樹のブログに、レヴィ=ストロースの同時代には、 アルベール・カミュ、ジャン=ポール・サルトル、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、モーリス・メル…

加藤秀俊・前田愛『明治メディア考』(河出書房新社、2008年12月)

明治メディア考作者: 加藤秀俊,前田愛出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/12/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (12件) を見る 最初に単行本としてでたのは1980年(中央公論社)、ぼくはその3年後に中公文庫になった…

鈴木孝夫『日本語教のすすめ』(新潮新書、2009年10月)

日本語教のすすめ (新潮新書)作者: 鈴木孝夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (20件) を見る 鈴木孝夫である。タイトルはアレだが、中身はいつもの鈴木節で、鈴木孝夫のエッセンスを入…

川岡義裕・堀本研子『インフルエンザ パンデミック』(講談社ブルーバックス、2009年9月)

朝日新聞の「天声人語」を批判するのは、もはやヤボなこと、ベタすぎてかっこわるいことになっているのだろうけど、しかし今日(9月23日)のやつは、久しぶりにふと読んでしまって、やはりひどい、いやむしろ、ふざけるな、と言いたい気分になった。 「浪速…

男と女とチョートク

母親がおばたちと話をしているのを横で聞いていて、子ども心にいつも不思議に思っていたことがあったのだ。 ある話題で話をしていて、だれかがしゃべっている途中で、聞いているほうがその話題と全く関係ないことをふっと言って(たとえば「あら、これおいし…

「近代演劇」と「歌舞伎」のあいだ

神山彰『近代演劇の来歴−歌舞伎の「一身二生」』(森話社、2006年3月)と『近代演劇の水脈−歌舞伎と新劇の間』(2009年5月、森話社)、読了。近代演劇の来歴―歌舞伎の「一身二生」 (明治大学人文科学研究所叢書)作者: 神山彰出版社/メーカー: 森話社発売日: …

月刊「言語」休刊

少し大きめの本屋ならたいてい置いてあった大修館の月刊「言語」をあまり見かけなくなったなと思っていた。學燈社の「國文學」が今年の7月号で休刊になり、つぎはあれかな、と。今日町田のリブロでふと気になって手に取り、ぱらぱらとめくったところに「休刊…

山口昌男『学問の春 〈知と遊び〉の10講義』(平凡社新書、2009年8月)

新書479学問の春 (平凡社新書)作者: 山口昌男出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/08/11メディア: 新書購入: 4人 クリック: 53回この商品を含むブログ (47件) を見る 山口昌男が1997年に札幌大学に作った文化学部(はじめは学部長、のちに2002年度まで札幌…

長谷川四郎

「KAWADE 道の手帳」シリーズの最新刊は、長谷川四郎。生誕100年とのこと。長谷川四郎--時空を超えた自由人 (KAWADE道の手帖)出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/08/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 21回この商品を含…