ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

はてなダイアリーから移行。元は読書メモ、今はツイッターのログ置き場。

蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語 2』(メディアファクトリー、2010年2月)

日本人の知らない日本語2

日本人の知らない日本語2

さて、息抜きにブログを書こう。
昨日の夜、風呂につかりながら『日本人の知らない日本語 2』を読んだ。
最初のやつは何十万部も売れ、去年のベストセラーのひとつだったとか。
確かにおもしろく読んだし、このパート2も楽しんだのだが、なぜそんなに売れているのか、のほうが興味深い、ような気もする。
マンガだというのは、もちろん大きい。絵柄がかわいいし。日本・日本語好きな「外国人」が、マンガとしてのキャラを立てられて登場する、というのも、企画の勝利というべきか。表紙に「コミックエッセイ」とあって、それ系も流行っているしね。
言葉を習っている人のとんちんかんな間違いは、笑ってもちょっと許されるかも、という感覚もある。内容も含めたゆるい感じが、手に取りやすさを生んでいるのだろう。
登場するどの生徒たちも、屈託なく、かつアクティブに日本語を学んでいる。それを、たとえば英語やドイツ語を学ぶ自分に置き換えて、外国語を学ぶ際につい我々が持ちがちな妙な「構え」を、不要なものと気づくこと。同時に、やっぱり覚えるべきことをこつこつ覚えるという努力が必要なこと。笑って楽しく読むだけじゃなくて、自分にひきつけて考えられると、いいのだけれど。