ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

はてなダイアリーから移行。元は読書メモ、今はツイッターのログ置き場。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

脳の本

極秘帰国中の恩師を囲んで、寿司を食べた。いろいろたいへんそうだが、お元気そうで何より。 帰宅途中の電車の中で、池谷裕『単純な脳、複雑な「私」』(朝日出版社、2009年5月)読了。単純な脳、複雑な「私」作者: 池谷裕二出版社/メーカー: 朝日出版社発売…

ディランの新作に泣く

中学の時に聞いた『欲望』に惹きつけられてから、ぼくはボブ・ディランのアルバムを少しずつさかのぼって聞いていった。『血の轍』、『プラネット・ウェイブズ』、『新しい夜明け』、『ナッシュビル・スカイライン』、『ブロンド・オン・ブロンド』・・・。 新…

ドイツ本新刊

ピエ・ブックスから、新しいドイツ本が出ていた。山田庸子『ドイツの小さな手仕事』。ドイツの小さな手仕事作者: 山田庸子出版社/メーカー: ピエ・ブックス発売日: 2009/05/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 鳩時計、イースターエッグ、…

プロップが文庫に

愛読している月曜社のウラゲツ☆ブログ、近刊チェックのエントリーを見ていたら、来月10日にウラジーミル・プロップ『魔法昔話の研究:口承文芸学とは何か』が講談社学術文庫から出る、と。そういえばアンドレ・ヨレスの『メールヒェンの起源』(『単純形式』…

矢内賢二『明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎』(白水社、2009年4月)

面白かった。 日清戦争までは、歌舞伎は同時代を描く力を持っていたこと。黙阿弥と菊五郎がその言葉、身体・芸を駆使して、事件や新風俗、舶来のサーカスや気球などを歌舞伎の舞台に乗せていたこと。 専門家には自明のことなのかもしれないが、達者な語り口…

いろいろとせっぱつまっていて、

メモしておきたいことは、たとえば竹富健治『鈴木先生 7』(双葉社、2009年4月)にはもうついて行けないかも、「複数の声」が聞こえるどころか作者の完全ご都合主義的コントロールの世界に入っちゃってるんですけど、とか、こうの史代『この世界の片隅に』(…

新刊の宣伝

私の翻訳した本が出版されました。 マルティナ・アマン『あきらめないで 白血病と闘ったわたしの日々』(徳間書店、2009年5月)あきらめないで―白血病と闘ったわたしの日々作者: マルティナアマン,Martina Amann,本田雅也出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2…

明治の演劇と「国民」

論文書き、続く。ドイツ語圏の演劇について、「近代演劇」の始まり、「国民劇場」、国家と市民、なんてことを考え、そして今度は日本の番と、いろいろ本を読んでいたら、兵藤裕己『演じられた近代』(岩波書店、2005年)がどんぴしゃだった。 副題が「〈国民…

月刊モエ6月号はハイジ特集

MOEの今月号の巻頭特集は「アルプスの少女ハイジの国へ」。アニメのほうである。放映35周年なのだとか。 だいぶきちんとロケハンしたとのことで、建物などモデルにしたものがいまでも残っている。アルムの山小屋も、ほとんど同じ外観の小屋が今でもちゃん…

インフルエンザと演劇

最近の豚インフル騒ぎで1918年の「スペイン風邪」のことがたびたび言及されているが、芸術座主宰の島村抱月が亡くなったのも、このスペイン風邪によってである。11月5日のこと。大正7年だ。 芸術座の中心俳優だった松井須磨子は、『カルメン』で主役を演じて…

die Prinzen: Die neuen Männer

アマゾンをいろいろ物色していたら、ついdie Prinzenの新作(昨年発売)までポチッとしてしまった。しかも今年の2月に出たプレミアム・バージョンだ。一昨日届いた。Die Neuen Mannerアーティスト: Die Prinzen出版社/メーカー: Sony/Bmg Int'l発売日: 2009/…

この世界のしくみを

少しでも知りたいのだ。 それには、まずは歴史を。文学なら、文学史を。いまやっているドイツの子どもの本の講義も、テーマ別じゃなくて、まずは「児童文学史」なのだ。初回に現在の状況をざっと見渡しておいて、そこに流れ込む歴史をたどる作業を地道に行う…

Annet Louisan:teilzeithippie

友人のHaenselさんから借りた、Annet Louisan(アネット・ルイザン)のアルバム「teilzeithippie」を聴く。2008年発売。ここ数年ドイツで人気の歌手である。Teilzeithippieアーティスト: Annett Louisan出版社/メーカー: 株式会社ソニー・ミュージックエンタ…