ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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雑誌拾い読み

肩の痛みはようやく治まった。しかし今日は寒くてまいった。まいってばかりだ。
サイモン・シン、『フェルマーの最終定理』をつい読み返しそうになって、必死で本棚に戻す。やることあるんだから、だめ。
しかしこの本、ほんとうにおもしろいのだ。けたはずれ。

・「BRUTUS」2月15日号、吉本隆明特集。「ほぼ日と作った、」と。糸井重里である。吉本隆明自身は一番最後に糸井重里によるインタビューとして登場、それまでを、本人は表に出さずに、さまざまな人をフィーチャーしつつ、そこに吉本のことばを重ねていく、というスタイル。なるほど、こういう「見せ方」もあるんだ。おもしろい。
おもしろいが、今ちょっと個人的に吉本隆明は頭に入ってこない。僕とほぼ同い年の佐々木敦とか大森克己が、『共同幻想論』『言語にとって美となにか』を、1980年代初頭に角川文庫になったときに読んだ、と書いているけれど、僕もまったく同じ。でも、さっぱりわからなかった。今、その後の思想状況の展開の果てに、改めて吉本隆明がクローズアップされているのはわかるけれど、おそらく集中して読まないと、なかなか「納得」のレベルには至らないだろう。

・「ダ・ヴィンチ」3月号。渡辺ぺこ特集あり。『日本人の知らない日本語』は第2弾が19日に発売になる、と。
それに関連した、「日本通の外国人に訊いた 私が日本&日本語にハマった理由」という記事。1983年生まれのドイツ人女性メントラインさん・・・

日本語を学んで、母語であるドイツ語が「逃げ」や「ごまかし」がほとんどできない言語だということも気づきました。ドイツ語を話す日本人は、こうした厳密性とどう折り合いをつけているのでしょう。

そうだよね! 折り合いつけらんないよ・・・。

・「サライ」3月号。「サライの東京散歩」。サライって、執筆者の名前のあとにかならず肩書きと年齢が書いてあっておもしろい。「小林信彦(作家・77歳)」とか。
矢野誠一八塩圭子が、「水景色と名作舞台の面影を歩くコース」を担当。歌舞伎座からスタートし、築地小劇場跡へ。大正13年のチャペック作『人造人間』の舞台写真が載っている。演出土方与志、人造人間役は千田是也
鹿島茂は、大屋書房の店主と神保町探索。あとは食い物の話が続く。