ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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舞台

マームとジプシー『cocoon』を観た感想を書きました

http://hondayonda.hatenablog.com/entry/2013/08/16/153550

マームとジプシー『ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。』(三鷹市芸術文化センター星のホール)

マームとジプシーを初めてみた。判断はいまのところ保留したい。これが評価を受けている文脈がよくわからないので。 とりあえずの感想としては、稚拙な発声・演技やチープな内容、思わせぶりの言葉を今ふうの「上演」へと転換するメソッドとしての、あの「型…

クセナキス『オレステイア』(サントリーホール)

サントリーホールにて、クセナキスのオペラ『オレステイア』観てきた。演出はラ・フラ・デルス・バウス。楽しかった。 舞台真上の2階席の通路側にいたんだけど、始まって主役の歌手がいきなり横に出てきて目の前で歌い出したのでびっくり。 バリトンの松平敬…

南河内万歳一座・内藤裕敬プロデュース「青木さん家の奥さん」

ドイツ語に、Schadenfreude シャーデンフロイデ、という言葉がある。ひとの不幸や困っているさまをみて喜びを覚える、というような意味だ。 「青木さん家の奥さん」は、メタな構造を持つ骨格それ自体の魅力と、個々の役者の魅力の双方がストレートに味わえる…

新聞を読み選挙に行って花見をしてバレエを見た

・朝起きて、日経新聞を読む。最終面の文化欄は、作家の森絵都のエッセイ「ドイツで触れた心」。日独交流150周年の行事として、日本ペンクラブ〈子どもの本〉委員会の企画で日本の児童書をドイツに紹介する催しがベルリンで開かれた。地震の後、3月17日にド…

立川流一門会に行く

新百合ヶ丘の川崎市麻生市民館にて立川流一門会。志ら乃、談笑、志らく、パックンマックン、そして談志。 劇場は千人ほど入るようだが、さすがに客席は埋まっている。6時開場が遅れ、人が会場前に溢れている。最初に出てきた志ら乃が、こちらの不手際で・・・な…

観たが観たうちに入らない

大学の教員懇親会で横浜中華街のあとすぐ近くの神奈川芸術劇場で観劇という一日、たしかいつもは立食形式だったなと思いそれならぱくぱく食べてしまおうと、思っていたところが今回は着座のコース料理。Y先生とゆっくりお話しできたのは良かったが。メイン…

チェルフィッチュ『ゾウガメのソニックライフ』を観た

雪だってんでとりあえずタイヤチェーンは買っておかんといかん、と車用品店に行って買って取り付けのレクチャーをしてもらって帰ったらなんだかへとへとで、もともと腰が痛んでもいて、それは椅子に座りっぱなしの生活に加えて天候不順もあり、コーヒー作り…

2011年01月15日のツイート

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2010年12月12日のツイート

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クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村 ある永続のコロニー』を観た。

「フェスティバル/トーキョー」、ひとつだけ、マルターラーを観に行った。S君と連れ立って。劇場に入る前にロッテンマイヤーたちをちょっと覗く。おお、みんな同じ格好のロッテンマイヤー・コスチューム。しかしお茶する時間なく、中劇場へ。 以下、ツイッ…

『避暑に訪れた人びと』

西武線は武蔵関の駅へと出かけた。東京演劇アンサンブル公演『避暑に訪れた人びと ベルリン・シャウビューネ改作版』を観るためである。 陽の落ちたばかりの武蔵関駅前はなんとなしに寂しく、歩いていると昭和の映画の中に入り込んだような気がする。私鉄沿…

『イリアス』(ル テアトル銀座)

「青空美人」の木内宏昌さんが脚本を書き(知り合いなので敬称つけます)、栗山民也が演出した舞台を観に行った。とりとめのない感想を。 ホメロスの『イリアス』である。恥ずかしながら読んだことがなかった。『オデュッセイア』はぱらぱらと読んだことがあ…

NODA・MAP「ザ・キャラクター」を観る

金曜の池袋の夜。熱波はいまだ大気を満たし、吸いこんだ息を肺から押し出すのにも体力を消耗する。歩く人びとのエネルギーレベルは明らかに下がっていて、街を歩いているこの時間をなんとか早くやり過ごそうと、のろのろしつつせかせかと歩いている。ショー…

傷つくことだけ上手になって

ぼくが最初に観たときは、木村伝兵衛が風間杜夫、刑事は平田満、犯人が加藤健一、そしてハナ子は角替和枝だったか。 ぼくの演劇体験は、つかこうへいと井上ひさしで始まったのだ。『熱海』とか、『藪原検校』とか。これについては、つれていってくれた恩師の…

南河内万歳一座『びっくり仰天街』を観た

喉んとこのグリグリが腫れてなんだか体調悪かったのだけど、授業のあと下北沢に行って南河内万歳一座を観た。ザ・スズナリにて。19時半より。 バンザイは少し久しぶり。そして、とても良かった。 お通夜にやってきた女性3人組。しかし通夜の場所に行こうとし…

チェルフィッチュ「ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」を観た

ラフォーレミュージアム原宿にて、5月7日から19日まで。 ベルリンのHAU(Hebbel Am Ufer)で昨年初演されたもの。チェルフィッチュを観るのははじめて。 地下鉄の明治神宮前でおりて、ラフォーレ原宿へ。少し時間があったから店をぶらぶら見て回るが、なんとな…

柳亭市馬・柳家喬太郎二人会

落語を聞きに行った。京王線若葉台駅前の稲城市立iプラザホールにて。 落語に関してはずぶの素人だから、聞いた演目のメモを記すのみとする。 開口一番、柳家小んぶというたぶん前座が登場。やたらそそっかしい男が堀之内の寺へ粗忽が治るようにと願掛けに行…

井上ひさしが亡くなった

9日の夜に死去、と。 肺がんで闘病中だということは聞いていたのだが、こんなに早く亡くなるなんて。 学校行事以外で、演劇というか芝居というか、を観た最初の記憶は、『藪原検校』なのだ。たぶん1979年。高橋長英と財津一郎に強烈な印象を受けた。 『ブン…

フェスティバル/トーキョーの評が載っている雑誌を購入

ドイツ語圏の文学・文化研究というところにちょっとぶらさがって生きているわけだけれど、そのなかで演劇というジャンルを専門として選ぶというのは・・・よっぽど好きでないと、と思って躊躇するところがあるのだ。 あるいは、体力が必要。なにしろ、観に行か…

『画の描写』と『鈴木先生』

Jさま ここを見てくださっている方で、タイトルに挙げたふたつの作品名を両方とも知っているのはJさんくらいではないかと思いますので、お便りいたします。 ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの不思議な作品「Bildbeschreibung」、邦訳では『画の描写』、…

ピナ・バウシュ死去

ピナ・バウシュの死を伝えるニュースに接し、驚く。6月30日の朝にこの世を去った。68歳。 ヴッパータール市のサイトによると、21日までアンサンブルとともに舞台に立っていた。がんの診断が下って5日後の死であったと。 自らの病に「ことば」がまとわりつく…

明治の演劇と「国民」

論文書き、続く。ドイツ語圏の演劇について、「近代演劇」の始まり、「国民劇場」、国家と市民、なんてことを考え、そして今度は日本の番と、いろいろ本を読んでいたら、兵藤裕己『演じられた近代』(岩波書店、2005年)がどんぴしゃだった。 副題が「〈国民…

インフルエンザと演劇

最近の豚インフル騒ぎで1918年の「スペイン風邪」のことがたびたび言及されているが、芸術座主宰の島村抱月が亡くなったのも、このスペイン風邪によってである。11月5日のこと。大正7年だ。 芸術座の中心俳優だった松井須磨子は、『カルメン』で主役を演じて…

青木さん家の奥さん

昨日、南河内万歳一座の内藤裕敬作・演出・出演の芝居、『青木さん家の奥さん』を観てきた。「関東学院大学創立125周年記念」と銘打って、関東学院大学の金沢八景キャンパスにある「ベンネットホール」(りっぱなホールだ)にての、1日のみの公演。出演は、…

こまつ座『父と暮らせば』を観た

新宿サザンシアターにて、こまつ座『父と暮らせば』を観る。父が辻萬長、娘が栗田桃子、演出鵜山仁。 こまつ座は、これだけコンスタントに上演して、かつ毎回満員。この日も年配の方を中心に、当日券もすぐに売り切れていた。 このようにレベルの高い戯曲・…

南河内万歳一座『ジャングル』

下北沢はザ・スズナリにて、南河内万歳一座公演『ジャングル」を観た。 座長で作・演出で朝青龍の内藤裕敬さんは、怒っている。 いらだっているのではない。冷静に、芝居の目で、世の中を見る。 主にマスメディアに乗って流される、白か黒かに単純化され、 …

ベニサン・ピットにてTPT『ミステリア・ブッフ』を観る

冬のように寒い雨のなか、桜はその彩度を落としてなお華やかに咲いている。ベニサン・ピット近くの公園に咲く桜を眺めつつ、劇場に入る。2時より4時半すぎまで。 マヤコフスキーの『ミステリア・ブッフ』。今タイトルを書いて気がついたが、「ミステリヤ」じ…

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『パレルモ、パレルモ』

新百合ヶ丘のテアトロ・ジーリオ・ショウワにて、14時より17時まで。今日が初日である。 『パレルモ、パレルモ』は1989年の作品で、世界の転換点において作られたものであると同時に、ピナ・バウシュの仕事の転換点・到達点のひとつ、とも言われる。演出上、…

立川談春独演会に行った

近所の市民会館で立川談春独演会をやっていたので、聞きに行った。 いやあ、良かった! 八分の入りといったところで、談春も「主催者はわたしを呼んで勝負したんだろうけど、勝ちでもない、負けでもない、微妙なところ」と。 出し物は、「紺屋高尾」と「文七…