ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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NODA・MAP「ザ・キャラクター」を観る

金曜の池袋の夜。熱波はいまだ大気を満たし、吸いこんだ息を肺から押し出すのにも体力を消耗する。歩く人びとのエネルギーレベルは明らかに下がっていて、街を歩いているこの時間をなんとか早くやり過ごそうと、のろのろしつつせかせかと歩いている。ショートパンツの女の子たちだけが元気だ。
東京芸術劇場中ホール、9500円也のチケット。前から2番目の、ちょっと右よりの席。舞台はすぐそこだ。20年くらい前のつかこうへいの芝居で、レオタード姿で踊る岸田今日子をすぐ目の前で観たときの衝撃を思い出す。
テーマはあの事件。ナマなテーマをストレートにポンと舞台に乗せ、しかしそれを語る言葉はといえば、表層の部分で徹底的にずらしていく。
飽きさせないが、手応えもない。
みんなが履いていたサンダルみたいなやつ、履きやすそうだった。欲しい。
それくらいかな。
「富士山アネット」の長谷川寧が出ていた。去年うちの近所の劇場で公演があって、劇団紹介に「テアータータンツ」ということばがあったので観たかったのだが、観そびれた。
帰宅して、「新潮」7月号で戯曲を読み、復習。
となりに掲載されている大江麻衣の詩「昭和以降に恋愛はない」を続けて読む。こちらのことばの方がぐいぐい頭に入り込んでくるように思える。
以上。