ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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新聞より

 新聞で、いくつかドイツ関係の記事をみつけたので、メモ。
 日経新聞朝刊の最終面文化欄、「赤ずきん絵本十選」という連載が昨日から始まっていた。「十選」だから、10回続くのだろう。板橋区立美術館学芸員の松岡希代子という方の執筆。
 昨日は1800年刊の、ペローのおとぎ話集について。今日は1819年刊、イギリスのチャップ・ブック。
 どちらも、ドイツのトロースドルフにある絵本美術館のコレクションである。このコレクションは、チューリヒで書店を開いていたヴァルトマン夫妻が集めたもので、美術館に寄贈されたのだ。
 2005年の暮れから2006年にかけて、日本でこの赤ずきんコレクションの展覧会が開かれた(「トロースドルフ絵本美術館展 赤ずきんと名作絵本の原画たち」)。ぼくも板橋区立美術館でやっていたのを見に行ったので、このふたつの本も現物を見た。1800年のやつはコレクション中一番古いやつということだったからじっくり見たし、チャップ・ブックも不思議と魅力的な絵柄で、印象に残っている。
 ペローの赤ずきんは、最後オオカミに食われちゃって終わりなんだよな。
 この展覧会の図録は愛読書のひとつなのだ。ビネッテ・シュレーダーがヴァルトマン夫妻に送った手紙がたくさん展示されていたが、図録の表紙はその一通に描かれた、赤ずきんがよだれを垂らしたオオカミとキスしている絵。すごくすてきな絵なのである。
 

 それから、今日の朝日新聞の夕刊。
 3面(アートのページ)に、東京都現代美術館で現在開催されている、ドイツの現代美術家であるレベッカ・ホルンの日本で初めての個展が紹介されている。2月14日まで開かれていると。レベッカ・ホルンはもう65歳になるのか。これはぜひ行きたい。
 それと、13面の文化欄に、ドイツIUDICIUM社から刊行中の「和独大辞典」(全3巻)についての記事があった。先月第1巻(A〜I)が発売になったところ。第2巻は3年後、第3巻は6年後の刊行予定と。第1巻が出たのは知っていたが、値段は278ユーロだって。4万円近くするのか。うーん。