ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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採点でたいへんな日々

 とりあえずメモ。

  • 川口マーン惠美『ドイツ料理万歳!』(2009年7月、平凡社新書)を読む。著者はシュトゥットガルト在住25年と。長くドイツで暮らしてきたひとが率直にドイツの食事風景をスケッチしている。自分に自信があり、思ったことをストレートに言うタイプのようで、なるほどドイツには合っているかも。

ドイツ料理万歳! (平凡社新書)

ドイツ料理万歳! (平凡社新書)

COPPERS [カッパーズ](2) (モーニング KC)

COPPERS [カッパーズ](2) (モーニング KC)

Gad Sfortunato (EDGE COMIX)

Gad Sfortunato (EDGE COMIX)

 ストーリーの面でもスタイルの面でも、芸域が広いことに、あらためて驚く。描線は後者の方が好みである。訳ありなイタリア人の話。

  • カズオ・イシグロ夜想曲集』(早川書房、2009年6月)は短編集だが、bassoに続けて読んだら、最初の話はイタリアが舞台だった。つい頭の中でオノ/bassoの絵に変換しつつ読む。ベネチアにて、アメリカのかつての有名歌手のとっぴな行動につきあう、東欧出身のギタリスト、っていう感じのお話。

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

 今回は短編集なのだが、例によって一人称の語りで、しかもその視点人物が変なやつばかり。世界は、人間は奇妙であるということが、読み進めるほどに見えてくる仕掛け。

  • こうの史代『長い道』(双葉文庫名作シリーズ、2009年6月)。単行本は2005年にでたもの。なるほど、この作家はもともとこういうメタフィクショナルな、マンガ的な仕掛けを用いるひとだったのだ。

長い道 (双葉文庫 こ 18-4 名作シリーズ)

長い道 (双葉文庫 こ 18-4 名作シリーズ)

  • あずまきよひこあずまんが大王 2年生』(小学館、2009年7月)。小学館・・・。脈絡なくいきなり「サンバ!」って踊り出すというのがでてくるけれど、授業で読んでいたドイツのヤング・アダルト小説であるTamara Bach"Marsmaedchen"(2003)にも同じような場面があった。偶然?

あずまんが大王 2年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

あずまんが大王 2年生 (少年サンデーコミックススペシャル)