「暮らし」のなかのいろいろ。

• 娘の小学校へ行った。授業参観である。理科と算数の授業を見ながら、十数年間ずっと学校に通ってようやく大人になれるという近代の社会の特殊さを思う。恐ろしく複雑な世界に生きている我々。
• 午後はふらりと日本民藝館へ行き、「朝鮮陶磁」展をみる。「柳宗悦没後50年記念展」と。この日曜で終わりだからか、大変に混み合っていた。すいてるときにゆっくり見たかったが、しかたない。17世紀末から19世紀後半にかけての陶磁器が中心、その「美」はわかるようで、まだちょっとわからないところもある。「民芸」というもの自体に、いまだなじめない部分が多少あり、ということもある。
• 帰りに本屋で「giorni ジョルニ」という雑誌を買う。はじめて見たが、女性向け、ナチュラル手作りシンプル系「暮らし」雑誌、という印象。特集１、として「ドイツがお手本　片づけ上手の暮らし」。ライフスタイル業界周辺では、ドイツと言えば、「エコ」と「片づけ」である。清潔、潔癖な、sauberなドイツ。まあ実際そうかもしれないけれど、あまりに「片づけ」ばかり強調されると、でもね、人間まで「片づけ」ちゃおう、säubernしようとした過去もありますし･･･なんて各方面からドン引きされるようなことを考えてたりもしてしまう。
• この特集では、ベルリンとミュンヘンの、デザインや美術の仕事をしている日本人やドイツ人の部屋が紹介されている。それから、おなじみ門倉多仁亜さんが夫の実家のある鹿児島で建てたという家。洋風建築、コロニアルスタイルとのこと。この家は、NHK「テレビでドイツ語」7月7日の放送で紹介されるようだ。