ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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イモムシケムシ!

Monika Lange/Ingo Arndt:Geheime Welt der Raupen(Sauerländer, 2008)・・・モニカ・ランゲ/インゴ・アルント『イモムシ・ケムシのひみつ(の世界)』。今年度のドイツ児童図書賞の、実用書部門にノミネートされていた作品である。虫好きな娘に見せようと思って手に入れた。

Geheime Welt der Raupen

Geheime Welt der Raupen

ドイツ児童図書賞のサイトはここ。
http://www.djlp.jugendliteratur.org/sachbuch-4/artikel-geheime_welt_der_raupen-66.html
蝶や蛾の幼虫というのはふしぎ。擬態したり、さまざまな毛を生やしたり、そしてなにしろカラフル。21ページにでているやつなんか、緑と黒と白のまだら模様がてらてら光っていて、どう見ても鳥の糞にしか見えない。
写真がきれいだ。自然写真家のインゴ・アルントが世界中で撮ってきた写真がこの本の魅力を作っている。文章も単なる解説やキャプションに終わらず、芋虫・毛虫の世界に読者をわかりやすく導いてくれる。
ドイツ語では蝶も蛾も"Schmetterling(シュメッタリング)"である。あるいは"Falter"。"Motte"という、英語のmothにあたる語があるが、これはどうやら小さい「イガ」などを指すことばのようだ。あと、イモムシもケムシも"Raupe"。