ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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ディランとノラ・ジョーンズ

今日は寒かった。12月半ばの気温とのこと。今年初めてコートを着ていく。コートはすてきなのだ。ポケットに文庫本が入るんだもの。荷物はリュックだから、駅のホームで電車を待っているときも、ポケットから文庫本出してすぐ読める。さっそく今日は光文社古典新訳文庫の新刊『ジーキル博士とハイド氏』(村上博基訳)を入れていった。
例年、寒くなる2週間ほど前に、女子高生たちがチェックのマフラーをし始めるのだ。まだ暑いんじゃないの、と思っていると、じきに寒くなり始める。あのひとたちは動物的感覚を備えているらしい。

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ボブ・ディランの新譜 "Christmas in the heart"を聴く。ディランのクリスマス・ソング集! 日本版の発売はもう少し後だが、輸入盤を買ってしまった。

Christmas in the Heart (Dlx)

Christmas in the Heart (Dlx)

「特典付きデラックス・バージョン」というのに惹かれたのである。通常版より千円近く高かった。家に帰って開けてみたら、特典はカヴァーと同じ絵柄のクリスマス・カードが5枚。うーん・・・。
しかしこれは楽しいアルバムだ。なにせいきなりあのディランの声で "Here comes Santa Claus"が始まるのだから。 "Winter wonderland"も、"Little drummer boy"も、"Must be Santa"も入ってる。「らぱぱんぱーん」って歌ってる!
ディランは楽しげに、ときに頑張って、歌っている。幸せである。印税は慈善団体に全額寄付されるとのこと。
この10年ほどのディランは、なにかを突き抜けてしまったようだ。融通無碍。最新号の「ブルース&ソウル・レコーズ no.90」は、「ボブ・ディランとカントリー・ブルース」という特集。ピーター・バラカンが、「ディランとルーツ・ミュージック」について語っている。ディランはブルースなどの「ルーツ」たる音楽を伝承するモードに入っている、と。この雑誌、ほかに「ソロモン・バーク アルバム完全ガイド」ものっている。バークの2002年の "Don't Give Up On Me"はほんとうに良いアルバムだった。刺激的で、懐かしいソウルなのに古くさくなく、暖かい。ディランやヴァン・モリスンなどがこのアルバムのために作った曲を、じっくりと歌うソロモン・バーク
ノラ・ジョーンズの新譜も買ってきた。"The Fall"。紙ジャケだ。ジャケットの写真がかわいい。
ザ・フォール

ザ・フォール

曲の感じが、これまでとちょっと違う。プロデューサーが変わったようだ。でも、基本は同じ。幸せになる。