ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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秋の日射し

 昨日、授業で学生に「先生、疲れ切った顔をしてますね」と言われてしまった。たしかに不調なので、やはり教壇に立つとごまかしはきかない。熱のでない風邪的症状が続いている、この時期はいつもこんな感じだ。鼻の奥が痛む。
 娘をバレエのレッスンに送っていったあと、本屋でNHKラジオの「カルチャーラジオ 文学の世界」で10月から始まる「大人のためのイギリス児童文学」講座(講師は小峰和子)のテキストを買う。900円、けっこう高くてびっくり。
 20年ほど前のNHKテレビ「NHK市民大学」でやっていた神宮輝夫の「児童文学の主役たち」という講座のテキストは、読んですごく勉強になった。作品リストや参考文献が充実していて、読書案内としても役に立つ。ピッピやムーミンナルニアと並べてジェイムズ・クリュスの『ザリガニ岩の燈台』を取り上げていたのが印象的だった。そして、エンデの名前はどこにもないのだ。
 今回の講座はどうだろう。ラジオうちにないから、買おうかな。
 そういえば、古本屋で私市保彦『ネモ船長と青ひげ』(晶文社、1978年)を見つけた。晶文社のオンデマンドで手にはいるはずだが、なんとなく買いそびれていた。こちらはフランスの児童文学だ。じょじょに読んでいこう。
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 秋の太陽の光の、ものにあたって輝かせたり陰を作ったりするようすが好き。夏の光のあつかましさがふっと遠のいて、遠くのほう、下のほうからやってくる光が、さまざまなシルエットを視界の中に切り取っていく。