Mrs.f『VOYAGE! 3』（フェリシモ出版、2007年2月）

　有楽町の三省堂で購入。帰りの電車のなかで読む。というか眺める。なんと言ったらいいのか、オールカラーの「雑貨」本。著者は1999年から2005年までイギリスに、2005年春からドイツ（ハンブルク）に在住のバイヤーだそうだ。「フェリシモ」って確かカタログ販売の会社だから、そこの商品買い付けとか企画とかしているのだろう。
　たくさんの、モノ。モノがその土地を語る、ということがあるわけで、カラー刷りだから眺めているだけで楽しいし、自分でも行ってみたくなる。ブダペストやオランダ、フィンランドなどで精力的にモノを買いまくる著者がすごい。ドイツに移ってから出た本なので、半分くらいはドイツの話だ。「ドイツの旅」として20ほどの町が紹介されている。家族旅行の記録、みたいな。「ドイツうまれのモノたち」として紹介されているのがHOGRI、KOZIOL、洗剤のFrosch、鞄のBreeだっていうので、この本の雰囲気がわかるだろうか。
　小学生の男のお子さんがいるので、ちょっと他の本にはないところも。たとえば「ドイツ公園案内」とか、ドイツのちびたちには海賊グッズが人気、とか。「勝手にくらべてみました！」もおもしろい。日独英に暮らしてみての比較なんだけど、意外だったのは、「生活用品の物価高度」。日本<ドイツ<イギリス、なんだって。ヨーロッパでは紙製品が高い、とのこと。
　アマゾンでは見つからず。