ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

はてなダイアリーから移行。元は読書メモ、今はツイッターのログ置き場。

また家族でドイツに行きたいねえ

などとちょっと前に妻に言ったら、昨日いきなり「来年ベルリンに行くとき、ドレスデンにも行きたい」と。おお、彼女のなかではもう決定しているらしい。ベルリンからドレスデンは2時間でいけるよ、とのこと。
ちょうど「FIGARO voyage」の「ベルリンとロマンティック街道へ。」というムックを本屋で見つけたので、買ってきた。発売になったばかり。
フィガロジャポンの過去の特集をまとめたもので、元のやつもうちのどこかにあるはず。
ベルリンの他、旧東ドイツ地域の田舎町もいくつか紹介されている。リューベナウ(正しくはリュベナウかリュッベナウ)、クヴェトリンブルク、ゲルリッツ、マイセン、ワイマール(ヴァイマル)。ひと月くらいかけてこういうところを巡ったら楽しそうだ。
少し前に、大阪の雑貨店チャルカの本、『チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記』(産業編集センター、2005年9月)というかわいい本を近所のヴィレッジヴァンガードで見つけて買ったのを思いだし、本の山から探し出して眺める。

チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記

チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記

ベルリン、プラハブダペスト。雑貨屋さんが買いつけた店や雑貨の写真が詰め込まれてる本。中でもDDR東ドイツ)時代の切手コレクションやチェコのちょっと古い切手たち(FDC、初日カバー)がものすごく良い。チェコのは欲しい!
もうひとつ、鈴木喜参『ドイツの二大文化圏 ドナウの南とエルベの東 ドイツ地誌入門』(大学教育出版、2010年7月)を読了。
ドイツの二大文化圏―ドナウの南とエルベの東<ドイツ地誌入門>

ドイツの二大文化圏―ドナウの南とエルベの東<ドイツ地誌入門>

著者は銀行員としてドイツに駐在、恐らく退職後にドイツの大学で4年ほど学び、ドイツの地誌を研究調査した。その成果をまとめたもの。通算14年滞独、と。
バイエルン地方とベルリン・ブランデンブルク地方は著者の言うとおり地理的・歴史的背景が大きく異なり、人間の気質も違う。昔ドイツでお世話になった方が、ドイツ人は少し話せばどこの出身なのかたいていわかる、と言っていたのを思い出す。
そういえば、このようなドイツの「地誌」の入門書(日本語での)ってあまり見たことがない気がする。記述は明晰。あいだにはさまる「エピソード」も楽しい。例えばアレー、すなわち並木道は「エルベの東」の特徴で、バイエルンでは少ない、と。たしかにそうだ。それは17世紀、18世紀にベルリンとその周囲においていかにフランスの影響が大きかったかの証拠なのだと。いろいろと勉強になった。