ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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ルーシー・リー展

終了間際の駆け込みシリーズその2。最終日に、国立新美術館の「ルーシー・リー展」へ行ってきた。
月曜日は渋谷でお仕事なのだが、帰りにちょっと寄り道。国立新美術館は月曜日やっているのだ。
ルーシー・リーの作品は、なによりもまず形ではないか。端正さとリズムが重なりあって、目に心地よい。会場にはたくさんの作品が並べられていたが、ひとつひとつが強い個性を持つにもかかわらず、どれだけ並んでいてもお互い干渉し合うことがない。
花瓶の口の広がり、そして会場の照明によって作られるその丸い影。
ウィーンの裕福なユダヤ人家庭に生まれ、ナチス時代に亡命してイギリスでその才能を開花させる。会場に展示されていた1938年のパスポートは、ドイツ帝国の発行、印章にはハーケンクロイツがあった。
ショップには作家もののうつわが売られていたが、それって、いい度胸なのでは、と思ったことだった。