ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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「ゴーゴー・ミッフィー展」に行ってきた

暖かな日差しを楽しみながら、銀座の松屋へ。
8階催事場で開かれているミッフィー生誕55周年の展覧会。5月10日まで。その後は各地へ巡回するようだ。関東近辺では9月11日から10月11日まで、横浜のそごう美術館でやる。
http://www.matsuya.com/ginza/topics/100331e_miffy/index.html
原画を楽しむ。トレーシング・ペーパーに描かれた鉛筆のスケッチは、1センチ足らずの短い線を丁寧につないで描かれている。おそらくゆっくりと筆が進められているのだろう。
それを画用紙に写してポスターカラーで原画を描く。黒の輪郭線は、よく見ると縁がなめらかではない。「点を打つように」描いていくのだという。極限までシンプルだがけして無機質でないのは、その描かれ方にも理由があるんだね。
ミッフィーの目の位置。ミッフィーの顔をじっと見ていると、立体的に見えてくる。絶妙なところに目と口が描かれているのだ。子どもの認識力の限界を考えつつ、しかしそれを最大限発揮すれば、ちゃんと豊かな世界が広がってくる。
絵本と同じ判型の(しかし分厚い)図録がまた良い。朝日新聞社の編集・発行。アートディレクションは、福音館のうさこちゃんシリーズのリ・デザインをした祖父江慎
展覧会場よりもグッズ販売コーナーの混み具合がすごかった。娘へのお土産に、今集め中のピンバッジを買う。横では巨大な顔の着ぐるみミッフィーが撮影会を開いている。うさみみをつけた大人の女性はうれしそうだったが、ちいさな女の子は怖がって泣いていたのだった。それでもお母さんはむりやり引っ張っていって写真を撮る。怖いと思う方が正しい感覚だよ、と、その女の子にそっとエールを送る。