ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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さらにマンガ

今日したこと。
買い換えたドラム式洗濯機のなかで洗濯物がぐるぐると回るのをぼおっと眺める。なぜ洗濯機を眺めると心が落ち着くのだろう。ドイツに留学していたとき、コインランドリーでぐるぐるを眺めるのが憩いのひとときだったのを思い出す。水のはねる音も良いのだ。
去年娘が金魚釣りでとってきた3匹の金魚(黒出目金2匹と琉金1匹)がえさをぱくついているのをぼおっと眺める。金魚は無表情かと思っていたら、ぜんぜんそうではないのだった。水槽に近づくと、「えさ? くれるの?」という顔をして寄ってくる。金魚はえさのことを考えているかぼおっとしているかのどちらかしかないのだけれど。
大島弓子グーグーだって猫である 5』(角川書店、2010年2月)

グーグーだって猫である(5)

グーグーだって猫である(5)

5巻は、猫が増えて、育てて、もらい手を探して、死んでしまうのもいて・・・という話。単なる猫おばさんの日常、という気がしないでもないが、それでいいのだ。
志村貴子青い花 5』(太田出版、2010年3月)
青い花 5巻 (F×COMICS)

青い花 5巻 (F×COMICS)

愛する気持ちは、各人が通り過ぎてきた過去の断片で構成されている。つまりは徹底的にエゴイスティックな感情なのだ。というようなことがこの作品では語られているのだということが、この5巻にきて明らかになってきた、のではないか。なんてね。しかしあーちゃんだけはいまだ過去が空白なのだった。彼女を通して読者が作中の世界に入っていくための、性格づけなのだろう。同時に「好き」についても空白になってしまうわけだが。登場人物はたくさんいるけれど、全体を貫く「物語」はない、そんな作品。不思議な感じなのだ。