ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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宇仁田ゆみ『うさぎドロップ 7』(祥伝社、2010年2月)

講義科目のシラバスがなかなか書けず、読まねばならぬ本もあるのだが、マンガを読むのである。
今日発売の、『うさぎドロップ』7巻。

うさぎドロップ 7 (Feelコミックス)

うさぎドロップ 7 (Feelコミックス)

大吉は死んだ祖父の「隠し子」りん(6歳)を引き取って育てている。今進行中の第2部は、高校生になったりんと大吉の話。
特殊な設定だからこそ、普通の親子ではベタすぎて描けない「親子ってなに?」的問題を、けっこうストレートに語ることができる。
設定は特殊だけれど、ストーリー自体はべつにドラマチックではない。しかし作者のこまかい仕掛けが、たとえば台詞回しにあって、じっくり読んで楽しめる作品だ。
しかし、ぼくがこれにはまっているのは、やはりダイキチとりんが、「父親」と「娘」におけるある種のユートピア的関係にあるからかも。娘を持つ父親として、って自己分析するのはやめとこうな。