ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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木村伊兵衛とカルティエ=ブレッソン


恵比寿に行った。東京都写真美術館。「木村伊兵衛アンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし」展を観る。上の写真はそれとは関係なし。
眼福眼福。
木村伊兵衛の写真は、どうしたってノスタルジックな視線で見てしまうな。同じ時代なのに、ACBのほうは不思議とそれがない。
木村は被写体の周囲を包む膜の内部に入り込んで写しているのに対して、ACBは常にその膜の外側にいる。被写体との具体的な距離とは関係なく。
ところで、恵比寿の駅からガーデンプレイスの間をつなぐ通路にある、動く歩道。ぼくは動く歩道で、自分が荷物になって運ばれていく、という感覚が好き。しかしそれを味わっていると、動く歩道の上をせかせか歩いてくる人々に、障害物のように邪険にされるのだ。
実は、そうやって邪魔「もの」扱いされるのも好き。