中村真人『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド』(ダイヤモンド社、2009年10月)
素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド (地球の歩き方GEM STONE)
- 作者: 中村真人
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/10/03
- メディア: 単行本
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ダイヤモンド社「地球の歩き方 GEM STONE」シリーズから、ベルリンの巻が登場した。ベルリンに住むライターが文と写真をすべて担当した力作だ。
観光案内としてもすぐれているし、読み物としても、ベルリンという街の現代史における意味がちゃんとわかるようになっている。コラムも充実。すごくお薦め。
コラムのひとつにある、ベルリンのハッケシャーマルクト駅と東京の新橋駅が似ている、そしてそれは偶然ではない、という話が面白かった。ドイツ帝国の成立と、明治維新がほぼ同じ時期であることが、都市計画にも反映されているのだ。
実は著者のブログは少し前から楽しみに読んでいたのである。
http://berlinhbf.exblog.jp/
著者はほんとうにベルリンが好きなんだな・・・。観光ガイドもやっているみたい。
ベルリンでは先月末に、壁崩壊20周年記念式典の一環として、コールとパパ・ブッシュとゴルバチョフが一堂に会した。あのときの首脳たちである。
そう、「あのとき」の後に生まれ、かつバブルの後に生まれた世代が、いま大学生になっている。もうすぐ社会に出て行こうとしている。このことを、それらを体験した世代は頭のどこかに置いておかねばならないだろう。日々彼らと接していて、やはり何かが違うという感覚は確かにある。
それはそれとして、ベルリン行きたいの思いはますます募る。貯金だ。