ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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中村真人『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド』(ダイヤモンド社、2009年10月)

今日は肌寒い一日だった。どんよりと雲ってたまに小雨。最高気温は15度ほど。しかしベルリンは最高気温6度、最低2度、だって! 
ダイヤモンド社地球の歩き方 GEM STONE」シリーズから、ベルリンの巻が登場した。ベルリンに住むライターが文と写真をすべて担当した力作だ。
観光案内としてもすぐれているし、読み物としても、ベルリンという街の現代史における意味がちゃんとわかるようになっている。コラムも充実。すごくお薦め。
コラムのひとつにある、ベルリンのハッケシャーマルクト駅と東京の新橋駅が似ている、そしてそれは偶然ではない、という話が面白かった。ドイツ帝国の成立と、明治維新がほぼ同じ時期であることが、都市計画にも反映されているのだ。
実は著者のブログは少し前から楽しみに読んでいたのである。
http://berlinhbf.exblog.jp/
著者はほんとうにベルリンが好きなんだな・・・。観光ガイドもやっているみたい。


ベルリンでは先月末に、壁崩壊20周年記念式典の一環として、コールとパパ・ブッシュゴルバチョフが一堂に会した。あのときの首脳たちである。
そう、「あのとき」の後に生まれ、かつバブルの後に生まれた世代が、いま大学生になっている。もうすぐ社会に出て行こうとしている。このことを、それらを体験した世代は頭のどこかに置いておかねばならないだろう。日々彼らと接していて、やはり何かが違うという感覚は確かにある。
それはそれとして、ベルリン行きたいの思いはますます募る。貯金だ。