週末の夜、マンガで一息

　金曜の夜、やれやれ一週間が終わった、と帰る途中で本屋に寄ると、コミックスのコーナーにいろいろと新刊が。3冊買って、寝る前にだらだらと読む。
　いやその前に録画しておいたＮＨＫ「ＢＳマンガ夜話」の『もやしもん』の回を見た。昨日の『リストランテ・パラディーゾ』がなんとなく尻すぼみに終わって物足りなかったのに対して、今回はだいぶ盛り上がったのだった。『もやしもん』のほうが、語るポイントが見つけやすいのだろう。『リスパラ』では映画ライターの人がオノ・ナツメの作品の構図とアート系映画の類似について語ったのをいしかわじゅんに「おれはそう思わないな、ぜんぜん関係ないだろ」と全否定されてかわいそうであった。たぶん映画と比べる役割としてキャスティングされたのであろうに、役割通りしゃべったら一蹴されて、あんまりな扱いであった。まあ話の内容は確かにつまらなかったのだが。
　まずは山岸涼子『第2部　テレプシコーラ　3』を読む。

テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (3) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

　ローザンヌ・コンクール編。おお、みんな気になっていたあの空美ちゃんが！　ローラ・チャンは厩戸皇子かと思っていたんだけど。それからノイマイヤーが登場、六花はノイマイヤーの前でインプロヴィゼーション。しかし発熱･･･。しかし茜の顔はなんでこんなにてきとうに描かれているのか。物語の流れの中心には出しません、という作者のサインであろうか。
　次に中村光『聖☆おにいさん　4』。

聖☆おにいさん(4) (モーニング KC)

　ちょっと飽きてきたかな･･･。ブッダはいいとして、キリストに関しては信者からクレームなどこないのであろうか。
　最後によしながふみ『きのう何食べた？　3』。

きのう何食べた? 3 (モーニング KC)

　毎回登場する料理が普通の家庭料理、お総菜であるところが良い。食べ物マンガだが、同時に家庭マンガ（ゲイのカップルだが）なのだ。食べ物で「正義」を語るのはもういい。「サッポロ一番みそラーメン」、具をたくさん乗せるやつ。雑誌でこの回を読んだあと、うちのツマはサッポロ一番買ってきて、娘とふたりの夕食に、ちょくちょく食べていたらしい。娘は最初は喜んでいたが、何回かして「また？」と。
　そういえば、よしながふみは『大奥』第五巻も読んだ。色っぽい綱吉。