青い花
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: 単行本
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もちろんファンタジーとしての「女子高」なのだが、しかしあの年齢の子どもというか大人になりかけの人間というか、の不安定さがリアルに描かれている(ように感じられる。ぼくは男子中・高育ちなので、わかるようなわからないような)。絵も良い。関係の微妙さを絵柄と構成が支えている。うまい。
演劇部が出てくるのである。とくれば吉田秋生『桜の園』の系譜というところか。男も読める、女の子の世界。掲載誌が「エロティクス・エフ」(太田出版)、ということもあるし。
「エロティクス・エフ」の最新号は、特集が『青い花』で、たくさんの作家が『青い花』にちなんだイラストを寄せている。それからアニメ化記念として出た『青い花 公式読本』(太田出版)も買った。羽海野チカ、オノ・ナツメ、松苗あけみとの対談が載っていたから。そうか、松苗あけみの『純情クレイジーフルーツ』も女子高の話だった。
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マンガといえば、今日届いた徳間書店の「子どもの本だより」に、今度出る徳間の雑誌「COMICリュウ」の付録は、高野文子手ぬぐいだ、と書いてあった。『絶対安全剃刀』のなかの『ふとん』だとか。「ねえ、かんのん」ってやつだ! あの本は何度読み返したことか。欲しい・・・。