バレエまんがふたつ
3月の終わり、バレエを描くまんがの新刊が2冊、ほぼ同時に本屋に並んだ。ひとつは槇村さとる『Do Da Dancin'! ヴェネチア国際編 5』(創美社発行、集英社発売)、もうひとつは山岸涼子『テレプシコーラ 第2部 2』(メディアファクトリー)。
Do Da Dancin'! 5 ヴェネチア国際編 (オフィスユーコミックス)
- 作者: 槇村さとる
- 出版社/メーカー: 集英社クリエイティブ
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: コミック
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テレプシコーラ 第2部 第2巻 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/03/29
- メディア: コミック
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山岸涼子。ある場面において人がどのように感じ考え行動するか、善意や悪意、必然や偶然がどのように絡み合って物事が進んでいくか、そのさまざまなパターンをひとつの物語のなかで見せてくれる、その手際はいつもながらすばらしい。さらに、バレエやダンスがどんな芸術なのか、読むにつれてわかってくる。人間ドラマでもあり、バレエそのものを描いてもいる、そんな作品。
槇村さとるはまんがという形式やバレエという題材を使って(女の)人生(論)を語っている。山岸涼子は、バレエそのもの、人間そのものの全体像を描き出すことのできるまんがを作りだしている。なんてね。