久保田由希『ベルリンのカフェスタイル』(河出書房新社、2009年2月)
以前、同じ著者の『ベルリンの大人の部屋』について書いたことがある。今度は河出から、カフェの本。
- 作者: 久保田由希
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/02/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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トーキョーの「おしゃれなカフェ」に詳しいわけではないのでよくわからないが、紹介されている店はどれも、手作り感にあふれている、ように見える。巻末の地図を見れば、ほぼ旧東側のエリアだ。建物自体の「ヤレ具合」と、内装のラフな手作り感とが、なかなか絶妙にマッチしていて、いい感じ。
街の風景の中でどう見えるか。居心地の良さについては、実際に行って座ってみなければわからない。今年はベルリンに行けるかな。
巻末にある、メニューのドイツ語の一覧で、発見がひとつ。KuchenクーヘンとTorteトルテって、その違いを授業で説明するのにいつも困っていたんだけど、クーヘンは「焼きっぱなしのケーキ」で、トルテは「クリームやフルーツで飾ったケーキ」としてある。なるほど!
ちなみにDuden Deutsches UniversalwörterbuchのTorteの項にはこうある。
feiner, meist aus mehreren Schichten bestehender, mit Creme o.Ä. gefüllter od. mit Obst belegter u. in verschiedener Weise verzierter Kuchen von meist kreisrunder Form
上質で、たいていは数層からなる、クリームやそのたぐいが詰められた、あるいは果物がのせられたり、果物でいろいろと飾られたりした、たいていは円形のクーヘン。
基本的にはKuchenが上位概念で、Torteはそのなかに含まれるジャンルのひとつ、という感じだろうか。