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志村貴子『放浪息子 8』(エンターブレイン、2008年11月)

放浪息子 (8) (BEAM COMIX)

放浪息子 (8) (BEAM COMIX)

うーむ、にとりん…。こういう展開かー。
最後の2話、タイトルが「堰」と「決壊」だ。
なんだかたくさん人が登場し、その関係が複雑化している。
でも、その中で、人との関わりかたというかコミュニケーションというか、において、妙な違和感を感じさせるのは、修一だけ。
「女の子になりたい」というところを抜きにしても。
「内面の語り」も主に修一につけられているのだけれど、それが読者の感情移入を誘うかというと、そうでもない。読者の視線は、高槻さんが担っているのかなあ。
これを、これからどうもっていくのだろう。
楽しみ。