ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

はてなダイアリーから移行。元は読書メモ、今はツイッターのログ置き場。

『ゼロ年代のベルリン』展

本だってけっこう読んでいるのだが、まずはあれを書いてからこれを、などと思っているうちにタイミングを外したりしてなかなか感想を記せずにいる、のでブログはツイッターの倉庫となり果てているのが困ったことだ、とわかってはいるのだ。
今日も展覧会に行った報告をば。
東京都現代美術館へと季節外れの気温30度の中をえっちらおっちら木場まで出かけていき、となりの木場公園では「江東区民まつり中央まつり」ということで人で溢れてもう大賑わいな一方で、対照的に閑散としている美術館の中へと入る。

ネヴィン・アラダグ、ヨン・ボック、マティアス・ヴェルムカミーシャ・ラインカウフ、サイモン・フジワラなど、多くがビデオを中心に作られた作品だったのは、なぜなのだろう。それがベルリンのアートシーンの特徴なのか、それともあえてそういうのを選んだのか。
それが知りたくて図録を買おうとしたら、発売は10月下旬と。残念。常設展も展示替えで見られず(半券持っていれば後日見ることができる)、でもまた行くかとなると…。
マティアス・ヴェルムカミーシャ・ラインカウフの《ネオンオレンジ色の牛》(2005)、 ベルリンのさまざまな建築物にブランコをくくりつけてのんびりブランコをこぐ映像、は良いと思った。
展覧会の性格からして、とりとめのない印象なのは仕方ないか。逆に言えば、ベルリンという街の持つ多様さが感じられる展示、ということでもある。
ツイッターにも書いたが、今のぼくはビデオ作品を見ることに心がフィットしていない。その単調な時間に付き合わされるのがだめ、な気分。いっそこちらの時間感覚をいじくりまわしコントロールしてくれるほどならいいのかもしれない。けれど単線の時間に付き合わされるのはいやなのだ。造形芸術的なものを前にして、自由に空間を移動しつつ心や思考をあちこちに飛ばして、つまり自分の時間を拘束されずに使いたい。時間的閉所恐怖症。これには持病も関わっているので、あくまで個人的な問題なのだけど。
だから演劇、芝居もなかなか行く気になれない。ましてやコンテナやバスで運ばれるのはちょっと勘弁という気持ち。繰り返すけど、あくまでも個人的なことです。
オラファー・エリアソンの空間実験研究所は10月29日からと。やはりもう一度行くかな。
見終わって昼ご飯を美術館内のベトナム風カフェで食べる。

奮発して(ちょっとお高いのだ)飲んだミントティーでほっと一息。帰りによしだやで塩大福をお土産に買いました。