山口晃『すゞしろ日記』(羽鳥書店、2009年7月)
- 作者: 山口晃
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: 単行本
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いやふしぎな人だ。あのびっしりと緻密な大画面の作品と、このマンガのような力の抜け具合が矛盾なく同居しているところが変で良い。絵が妙にうまい脱力系エッセイマンガ。
重要な登場人物が、丸顔の「カミさん」。須賀原洋行の「実在ニョーボ」とか福満しげゆきの「妻」系の話が好きな者としては、これもツボである。
そういえば画集では、描かれているものが印刷ではあまりに小さくなってしまってなにがなにやらわからないのでプラスチックのルーペがついているのだけど、娘がいっしょうけんめい見て楽しんでいた。「展覧会に行って、はじめてわたしでもたのしいのを買ってきてくれた」とか言っていたよ。