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「文藝」冬号を買った

河出書房新社の雑誌「文藝」冬号は、文芸賞の発表と、「これだけは読んでおきたいブックガイド2010」という特集。日本文学、海外文学、哲学/思想、ヴィジュアルブックについて、それぞれ二人の評者が対談形式で本を紹介している。
とりあえず海外文学編を読む。鴻巣友季子野崎歓である。どちらもさすが、たくさんの作品を読んでいる。小さい声で言うけれど、このふたりの書評的感覚について、ぼくはいまひとつ信頼していないところがある。でも、読書生活の参考になるか、と。
ドイツものでは、池内訳の『ブリキの太鼓』、ミリヤム・プレスラー『マルカの長い旅』、ヴィルヘルム・ゲナツィーノ『そんな日の雨傘に』、クレメンス・マイヤー『夜と灯りと』。29作品中4作品だ。どれも今年話題になったものばかり。ぼくもゲナツィーノはおもしろかった。池内訳は池内訳である。
あと、エドウィージ・ダンティカの『愛するものたちへ、別れのとき』(作品社)が取り上げられている。これは読んでいないのだけど、訳者が佐川愛子さん、女子栄養大学の教授。ぼくも教えに行っていて、佐川さんとは知り合いだから、おおっ、と。翻訳を出されたことは知っていたのだが。ダンティカの別の作品も近々翻訳が出るそうだ。
さて、そのほかのパートも風呂につかりながら読んでみようっと。