ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

はてなダイアリーから移行。元は読書メモ、今はツイッターのログ置き場。

鼻をかむ音が

娘の部屋から聞こえてくる。今日小学校を早引けしてきた。咳と鼻水、発熱。小学生けっこうダウンしているらしい。
夏に読んだマンガの棚卸しをしよう。
はるき悦巳2冊、力道山がやってきた はるき悦巳短編全集』(2010年7月、小学館)と『日の出食堂の青春 新装版』双葉社、2010年6月)。

日の出食堂の青春 新装版  (アクションコミックス)

日の出食堂の青春 新装版 (アクションコミックス)

はるき悦巳には、高校生のときにだいぶハマったのだった。『じゃりン子チエ』と、いしいひさいちの『がんばれ!!タブチくん!!』はほんとうに好きだったなあ。はるき悦巳の作品は基本的に子どもと大人の関係を描く。大人も子どももそれぞれ悩みつつ楽しみつつ濃密な人間関係を生きている。両者に向ける作者の目が驚くほど平等なのだ。
しおやてるこ『たまりば 1』エンターブレイン、2010年7月)
たまりば 1巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

たまりば 1巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

多摩川河川敷。ちょっとへんな男(28歳)に恋心を抱く女子高生。ほんわか恋心ものがたり。ああ恥ずかしい、が、テンポに波長が合った。こういうの読んでいると仕事したくなくなる。だめじゃん。
衿沢世衣子2冊、『向こう町ガール八景』青林工藝舎、2006年3月)と『シンプル ノット ローファー』(太田出版、2009年6月)。
向こう町ガール八景

向こう町ガール八景

シンプルノットローファー

シンプルノットローファー

おんなのこって なんでできてる? おさとうとスパイスと・・・。
唐沢なをき電脳なをさん Ver.1.0』アスキー・メディアワークス、2010年7月)
電脳なをさん ver.1.0 (電撃コミックス EX)

電脳なをさん ver.1.0 (電撃コミックス EX)

偉大な作品である。膨大な漫画的知識でバカをやる。しかしこうやってセレクトしたものでは魅力が半減。
山岸涼子テレプシコーラ 第2部 4』メディアファクトリー、2010年7月)雑誌のほうで最終回を読んでしまった・・・。物足りない、が感想は最終刊が出てから。
奥浩哉GANTZ 29』(集英社、2010年9月)
GANTZ 29 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 29 (ヤングジャンプコミックス)

作品世界の構造が一段階スケールアップされた。膨張する世界。
末次由紀ちはやふる 10』講談社、2010年9月)
ちはやふる(10) (BE LOVE KC)

ちはやふる(10) (BE LOVE KC)

もうほんとうに、これぞ「マンガ」。1巻につき数回うるっとくる。
志村貴子『かわいい悪魔』太田出版、2010年9月)
志村貴子作品集 かわいい悪魔 (Fx COMICS)

志村貴子作品集 かわいい悪魔 (Fx COMICS)

作品集。これはストーリーというよりも絵を楽しんだ。表情の魅力。横顔の鼻から口にかけてが独特。
西原理恵子西原理恵子人生画力対決 2』小学館、2010年9月)
西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)

西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)

竹宮惠子が出ていたので思わず買ってしまった。エドガーの顔がやたらきれい。
・その竹宮惠子『菱川さんと猫』(原作田中アコ、講談社、2010年9月)
萩尾望都・田中アコ短編集 ゲバラシリーズ 菱川さんと猫 (アフタヌーンKC)

萩尾望都・田中アコ短編集 ゲバラシリーズ 菱川さんと猫 (アフタヌーンKC)

化け猫ゲバラ狂言回しにした不思議な世界。生と死。
近藤ようこ『逢魔が橋』青林工芸舎、2010年9月)
逢魔が橋

逢魔が橋

ここでも生と死、現世と異世界が。しかしこちらはファンタジーではなく、歴史学民俗学の世界。
ヤマザキマリ『テルマエ ロマエ 2』エンターブレイン、2010年10月)
テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

「平たい顔族」は風呂に入っている西洋人に非常に好意的なのだということを再確認。
オノ・ナツメ2冊、つらつらわらじ 一』講談社、2010年9月)とさらい屋五葉 第八集』小学館、2010年10月)。
つらつらわらじ(1) (モーニング KC)

つらつらわらじ(1) (モーニング KC)

さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)

さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)

『五葉』は完結。オノ・ナツメの作品はこの作品にしてもイタリアものにしても家族・仲間がテーマであり、喪失・疎外をモチーフにしているものが多いし、その描き方がうまい。『つらつら』のほうは同じ江戸ものでも絵柄を大きく変えているのだが、それがこれからどのように生かされるか。装丁のデザインがよい。
身内すずえ『ガラスの仮面 45』白泉社、2010年10月)
ガラスの仮面 45 ふたりの阿古夜 4 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 45 ふたりの阿古夜 4 (花とゆめCOMICS)

もはやいつの時代の話なのかわからなくなっているのだった。