ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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「糸あやつりの万華鏡 ―結城座375年の人形芝居―」(INAXギャラリー)

今週いっぱいで終了なのでちょっと行ってきた、銀座のINAXギャラリー「糸あやつりの万華鏡 ―結城座375年の人形芝居―」展。入場無料である。人形が間近に見られてなかなか楽しかった。
であるが、結城座を観たことはないのだ。数年前に渡辺えりさんの台本でやったときも(『森の中の海』)、観そびれてしまった。
ドイツと日本の人形芝居についての魅力的な文章を読んだので(もうすぐ出版予定の本に入っている、出たら紹介します)、にわかに興味がわいたのである。ぜひ観に行こう。
人形と、「写し絵」。1800年前後のヨーロッパで興味を引かれるアイテムふたつが、結城座では融合している。「写し絵」は日本版のファンタスマゴリアだ。ファンタスコープにあたるのは「風呂」という。
ブックレットも買ってきた。斉藤憐のインタビューや唐十郎の文章、大笹吉雄の論考なども載っている。やっぱり楽しそうだ。観に行こう。
昭和52年にはビュヒナーの『ヴォイツェック』もやったんだなあ。演出は佐藤信、美術は妹尾河童、音楽は林光。
ギャラリー2でやっていた「佐東恵展」も、良かった。1984年生まれ。箱状のというか、厚みのあるパネルに絵の具を塗り重ねて、それをナイフで彫り刻んでいく、というもの。カラフルかつなんとなく有機的で、静けさのなかに動きがある。
帰りに松屋でやっていた「世界の中古カメラ市」を冷やかす。おやじ・じじいたちであふれてはいるが、若い女性がオリンパス・ペンを買っているのを目撃したのみであった。