ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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こどものせかいと大人の世界

娘が怒っている。
近所の公園にはちょっとした雑木林があり、娘はともだちと秘密基地などを作って遊んでいるのだ。
あるとき、すてきな木の切れ端を見つけた。子犬にそっくり。名前をつけて、ススキのしっぽをつけて、リボンの首輪をして、大切に飼っていた。
先週、いつものように公園に行くと、青いトラックが停まっている。娘たちが秘密基地に向かうと、おじさんが「近くに来ちゃだめ」と言ったのだと。
どうやらおじさんたちは、下草刈りや木の剪定をしているのだった。
おじさんたちがいなくなってから見てみると、木の子犬がいない。
横に張り出して生えていた、つかまって遊ぶと楽しい「わさわさの木」も、林の中で見つけたすてきな広場(そこで日なたぼっこをすると、ほんとうに気持ちいいんだって)へ行くための目印の木も、みんなきれいに刈られていた。
子犬は、刈られた枝と一緒に片付けられてしまったらしい。
それで、ぷりぷりと怒っているのだった。
同じ空間なのに、子どもの目からと大人の目からとでは、全然違うふうに見えている。大人には見えない世界が、子どもの前には広がっている。
なんてよく言うけれど、ほんとうにそうなんだよなあ。