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アデル『19』

 今年のグラミーで最優秀新人賞と最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞、のAdele、アデルのアルバム『19』を聴く。
 イギリスの、ソウル的テイストを持つ女性シンガーたち、たとえばジョス・ストーンは気に入ってだいぶ聴いたし、エイミー・ワインハウスやダフィもいい。とすれば、やっぱりアデルも聴いてみよう。19歳だって。

19

19

 ジョスやエイミーほどのインパクトはないけれど、特にシンプルなアレンジの曲など、なるほどうまい、聴かせる。良いのではないでしょうか。
 ほぼすべてが自作曲とのこと。中に1曲だけ、カバーがある、ボブ・ディランの"Make you feel my love"だ。おお、これを歌うか!
 1997年のアルバム"Time out of mind"に入っている曲だが、これはたくさんの歌手によってカバーされている。シンプルで美しいメロディにのせた、甘くかつ厳しいラブソングである。好きな曲。

When the rain is blowing in your face
               もし、君の顔に雨が吹きつけても
And the whole world is on your case
               君が世界中から責められたりしても
I could offer you a warm embrace
               僕が抱きしめてあげるよ、ぎゅっと
To make you feel my love
               そう、愛してるんだよ、君のこと

 いちばんヒットしたのはカントリーのガース・ブルックスのやつだろう。例によってマジメに歌っておりました。そのほかビリー・ジョエルジョアン・オズボーン(これは聴いてみたい!)、アイルランドのメアリー・ブラックなども歌っているようだ。
 そう、ブライアン・フェリーのディラン・カバー・アルバム、 "Dylanesque" にも入ってた。あくまでも甘く、甘く。
 アデルの"Make you feel my love"も、なかなかいいです。というか、このアルバムの中ではこれがいちばん良かった。
 ディランのオリジナルは、聴いているとジンときて、ほんとうにいいんだ。