怖いことだなあ

・中山成彬という政治家が、「失言」で大臣を5日で首になった。
・「日本は単一民族」。
・成田空港反対派住民は「ごね得」であり、「戦後教育が悪かった」。
・日教組は「ガン」であり、日教組の強い地域は学力が低い、それを確認するために学力テストを提唱した、それが確認できたから、学力テストの役割は終わった。
・「ガン」というのはつまり、「排除・抹殺すべき存在」ということだろう。
・民主主義を標榜する国家において、政治家が、国民の中の、憲法にも法律にも反することをしていないひとつの集団を、「排除・抹殺すべき存在」である、と発言することが、そんなに簡単になされていいのだろうか？
・というか、それって政治家が一番言っちゃいけないことなんじゃないの？
・「失言」という言い方を、マスコミはやめたほうがいいのでは。
・日教組がどういう組織かということは、この場合、あまり関係ない。
・しかもこの人は、自分の考える「正義」を確かめるために、子どもたちを利用した、ということを言っているではないか。
・これを、「全国の子どもすべてを、政治的に利用した」と言わずして、なんと言うのか？
・「ごね得」「単一民族」と足し合わせれば、「この国に所属すべき人間は私がこのように決めた、それ以外は排除します、そのために持てる政治的権力をフルに使用します、国民も動員します」ということを、この人は平気で、というよりアツい信念を持って、語る人間だということだろう。
・くわばらくわばら。