ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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荒井良二『たいようオルガン』(2008年9月、偕成社)

ある仕事で忙しくしていて、ようやく一段落、と思ったら持病のぎっくり腰に見舞われた。
家でトイレと食事以外はひとところにじっと横になったまま過ごしていると、時間が止まる。いや、朝起きて気がつけば夜になっているのだが、脳内活動はよどんで動かなくなってしまう。なにもしないことが私である。という状態になる。
荒井良二の『たいようオルガン』をながめる。2007年にアートンから出版されたものの再刊。

たいようオルガン

たいようオルガン

偕成社版では画像が出ないので、アートンのものを。)
オルガンを弾く、猫みたいなヒゲの生えた巨大な太陽がまばゆい光をふりまく世界を、ゾウバスが走る。作者のスパークする脳内活動が、紙の上に溢れ出す。花や公園を絵にするだけでは足りず、その横に「はなさいてる」「こうえんある」と思わず(とでもいうように)書いちゃってる。
純粋に、楽しい。
リハビリである。