『崖の上のポニョ』を観た
とりあえず、観たということのみ記す、っていう感じである。なんだかすごいのだが、観たばかりではうまく言語化できない*1。
悪夢系。ストーリーは崩壊気味。登場人物(?)たちにフィクションとしてのリアリティがない。母親の暴力的な無謀さの意味が不明。観たあと、ちょっと頭の中がざわざわして気持ち悪い。子どもたちはポニョとそのきょうだいたちの変身・群れ方でのみ笑っている。
波すごい。死の匂い*2。ポニョ母異様。
「人魚姫」、「美女と野獣」といった物語なら、秘密に関する男女間の情報の偏りがストーリーを推進するのだが、その点でもこれは崩壊している。なぜ「好き」なの? 5歳児に理屈はないか。
つまりは、きっと、これまでとは大きく異なる異様なアニメーション=絵とその動きのみが話を進める力となっている、というような気もするが、よくわからない。なんだこりゃ、と思っていると、いきなり「ぽーにょぽにょぽにょ」と終わって脱力*3。
それらひっくるめて、すごいアニメだ。すごいことは確か。うちの子供(7歳)はおもしろかったと満足してた。