ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

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初詣に行き、展覧会に行き

今年は少し遅くなったが、神田明神に初詣。絵馬を奉納。

秋葉原が近いせいか、吊されている絵馬をよく見ると、カラフルなイラスト入りのものがたくさんある。アニメ絵も、萌え系も、同人誌売れますように、も、ある。
横では大黒さまがおふたり、打ち出の小槌をふるっておられる。

あちらではお囃子が始まるようだ。

天野屋で甘酒や酒まんじゅうで一休みしたあと(竹むらは日曜お休みで行けなかった)、渋谷へ向かう。お目当てはブンカムラでやっている「フェルメールからのラブレター」展。フェルメールの作品が3点、展示されているのだ。
「手紙を書く女」、「手紙を書く女と召使い」、そして目玉は初来日かつ修復したて、の「手紙を読む青衣の女」。
中央に浮かび上がる透明な青、そして2脚の椅子と壁に貼られた地図。なるほどこれは、完璧な構図だな…。でもより好きなのは、「手紙を書く女と召使い」のほう。画面中央に召使いが立ち、そして右にいる手紙を書く女は召使いよりも手前に、少し大きめに描かれている。そうすると、見るものの視界には二人が同時に飛び込んできて、主役がどちらかは明示されつつも、この二人の女性双方とも主題に等価に関わっていることが了解されるのだ。ひとりは左、外、光に、ひとりは下、内、影に視線を向け、そのふたつの視線が直角を成している。その直角は右上に反転して背後の壁に掛けられた大きな絵と重なる。つまり、背後の絵は主題のネガであり、おそらくは書かれつつある、また床に捨てられた、「手紙」の内容を語るものなのだろう。光と色のバランスもとても素敵。
5時をだいぶ過ぎていたからか、混んでいなくてゆっくりと鑑賞でき、良かったのだった。