ホンダヨンダメモ(はてなダイアリー版)

はてなダイアリーから移行。元は読書メモ、今はツイッターのログ置き場。

ミッドタウンにて

東京ミッドタウンへ行った。
サントリー美術館で「日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵『マイセン磁器の300年』展」を観る。
まあ、こんなものかな。もっと造形と絵付けを系統的な形で見たかったのだけど。人形などはあまり興味なし。ベトガーの初期に作ったせっ(火偏に石)器が見られたのは良かった。
そういえばさ、見ていたら近くで「ゴン!」とすごく大きな音がして、そのすぐあとにおばさんたちのひゃひゃひゃという笑い声が会場内に響いたの。まわりのみんなぎょっとして、音のした方を見ると、ひとりのおばさんがおでこを押さえている。どうやらよく見ようとしてガラスにおでこをぶつけたらしい。
そういう感じの、展覧会なのだった。
外へ出て、21_21 DESIGN SIGHTへ。「倉俣史郎とエットレ・ソットサス展」。ソットサスは前に大阪のサントリーミュージアム天保山で観たのを思い出す。今回のソットサスはインダストリアルデザインではなく、なんだかふしぎな「アートピース」。『もやしもん』に出てくる菌みたいのもいたぞ。
倉俣史郎の家具、これだけまとめてみたのは始めてだ。「Miss Blanche」が4つも並んでいるのは壮観。メタルのもそうだけど、あんなに個性的な形をしているにもかかわらず、例えば喫茶店などに無造作に並んでいるのが倉俣デザインを最も生かすありかたなのでは、と感じた。
ガラスの破片が埋め込まれたテーブルも、そこに当たる照明の光が壁に反射するところまでが、デザインだ。常に「空間」が意識されている。
あまりにすてきなベッド「Laputa」を見ることができただけでも、言った甲斐があった。
5月8日まで。