11月後半のマンガたち
- 作者: 黒田硫黄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/11/22
- メディア: コミック
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ドイツもの、戦争ものだがこの2巻の舞台は横浜と箱根である。マックスの希望はドイツに残してきた大金とパン屋の娘ベルタ。
マックスは結局最後まで、「ここにないもの、いないもの」を希望として生きていく。希望が失われて迎える朝より、永遠に実現せぬ希望を抱いたままにペンディングされた昨日のほうが「生」は充実しているのだ。そのアイロニカルな結末に、しかし強烈なリアリティがある。
・荒川弘『鋼の錬金術師 27』(スクウェア・エニックス、2010年11月)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/11/22
- メディア: コミック
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本編のラスト、蒸気機関車に引かれた列車で旅立つ主人公、プロポーズ、ウィンリィちゃんの「じっとしてる男なんてつまんないじゃない」というセリフ。もうたいへんに泥臭く、古くさい。そこがこの作品の魅力なのだな。
そうそう、このブログでこのところ取り上げている「機械と人間」「人造人間」的なテーマでこの作品を語るとおもしろいかも。
・羽海野チカ『3月のライオン 5』(白泉社、2010年12月)
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: コミック
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和菓子屋の三人姉妹、東京の川っぺり、勝負の世界。棋士という少数の人間による濃密な空間。なるほど、よく見れば納得の道具立てである。みな驚いたであろう48章の扉の絵は、そんな世界観をよくあらわしている。
少年が「大人」の世界に混じることのできる舞台装置として、将棋界を見つけた、その目の付け所がすごい。
そういえば数年前のドイツ語講読の授業で、なぜか『はちみつとクローバー』について学生と熱く語り合ってしまったのを思い出した。あのときの学生たちは元気だろうか。
・あずまきよひこ『よつばと! 10』(アスキー・メディアワークス、2010年11月)
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: コミック
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まだあるけど、続きはまた。